鬱の診断は早めに受けよう|早期発見・治療のために

心の病気の予防と対処法

ウーマン

ストレスから心を守る

職場の中でも真面目で仕事熱心な人というのは、仕事を優先させるあまり無理をしがちになります。そのため心身ともに人一倍ストレスを溜め込みやすい傾向にあります。几帳面な性格の人や責任感の強い人もまた、仕事に妥協を許さないことからストレスが溜まってしまいます。ストレスはさまざまな病気の原因になりますが、身体疾患に劣らず心の病気もまたストレスが引き起こす例が少なくありません。患者数が近年増えていると言われる鬱病もその1つです。この病気にかかると物事への興味を失ったり、喜びや楽しみといったプラスの感情が持てなくなってしまいます。それに伴ってさまざまな精神的症状や身体的症状が現れ、重症化すると普通の日常生活を送るのも困難になることがあるのです。こうした状態に陥る前に、ストレスを溜め込みやすい性格の人は日頃から注意しなければなりません。鬱病の特徴的な症状はいくつか知られており、インターネットで検索すると自己診断できるプログラムが数多く見つかります。そうしたプログラムを利用すれば、自分に鬱病の兆候がないかどうかをある程度知ることができます。そうした自己診断で当てはまる項目があるようなら、ストレスが相当に溜まっている証拠です。これ以上ストレスを溜め込まないよう、適度にストレスを発散できるような活動をしたり、ストレスを軽減させるように生活を工夫したりするといいでしょう。そういう工夫によって鬱病は予防することも可能なのです。その意味では鬱病の自己診断プログラムも便利なものだと言うことができます。

病院をうまく利用する方法

そうした工夫にも関わらず鬱病を発症してしまう人もいます。それだけストレスが大きくて発散しきれなかったケースや、社会的責任が大きいため簡単にはストレスを発散したり軽減したりできない立場の人もいます。鬱病は完全に予防できる病気というわけでもありませんので、発症してしまった場合は仕方ない面もあります。その代わり鬱病の治療法は高い水準に達しています。短期間で症状を劇的に解消させるというわけにはいきませんが、ある程度時間をかけて治療を続けていればほぼ確実に改善できると言われているのです。鬱病の自己診断項目で複数が該当するようなら、心療内科か精神科を受診することが治療に向けての第一歩ということになります。自己診断の段階では鬱病かどうか決まったわけではありません。専門の医師から見れば別の病気の可能性もあるのです。問診や検査を通じて医師は正確な診断を下し、診断結果に基づいた適切な治療法を選択します。心は内臓と違って目に見えるものではありませんが、現在では脳の血流を調べる検査機を導入する病院やクリニックも増えています。心の状態が可視化されることで、よりいっそう客観的な診断ができるように変わってきているのです。鬱病以外の心の病気と決定的に異なるのは、鬱病の患者は脳内神経伝達物質の量に顕著な減少が見られるという点です。脳の血流も全体として不活発な傾向にあります。そうした状態を改善させるため、抗うつ薬を中心とする薬物療法が実施されます。鬱病になったら病院を徹底的に利用するぐらいの心構えでいた方が、治療に対しても前向きに取り組むことができます。病院をうまく利用している人は、薬の服用をはじめとする鬱病治療を生活の中に溶けこませています。医師や臨床心理士との対話も含め、心を健康にしていくためにも病院を上手に活用していくのが賢い方法なのです。